内部監査報告書の書き方について徹底解説(Wordのテンプレート付き)
- 敏行 鎌田
- 3月10日
- 読了時間: 3分
内部監査報告書は、組織の業務プロセスや内部統制の有効性を評価し、改善点を明確にするための重要な文書です。効果的な報告書を作成することで、組織全体の品質向上やリスク管理の強化に寄与します。以下に、内部監査報告書の書き方について詳しく解説します。
目次
内部監査報告書の目的
報告書作成の基本構成
作成時の注意点
報告書の活用方法
まとめ
1. 内部監査報告書の目的
内部監査報告書の主な目的は、監査結果を関係者に伝達し、組織の改善活動を促進することです。具体的には、以下の点を目的としています。
業務プロセスの評価
リスクの特定と管理
法令遵守の確認
業務効率化の提案
2. 報告書作成の基本構成
効果的な内部監査報告書は、以下の要素で構成されます。
2.1 監査の目的
監査の背景や目的を明確に記載します。これにより、報告書の全体像を把握しやすくなります。
2.2 監査の範囲
監査対象となる部門や業務プロセス、期間などを具体的に示します。これにより、監査の適用範囲を明確化します。
2.3 監査手続き
監査で使用した手法や手続きを詳細に記載します。例えば、インタビュー、文書レビュー、現場観察などです。
2.4 監査所見
監査で発見した事実や問題点を具体的に記載します。この際、問題の背景や影響度も併せて説明すると効果的です。
2.5 結論および提言
監査結果を総括し、必要な改善策や提言を示します。これにより、関係者が具体的なアクションを取るための指針となります。

3. 作成時の注意点
3.1 事実に基づく記述
報告書は客観的な事実に基づいて作成することが重要です。推測や感情的な表現は避け、具体的なデータや証拠をもとに記載します。
3.2 個人の責任追及を避ける
問題点の指摘は、個人の責任を追及するのではなく、プロセスやシステムの改善に焦点を当てます。これにより、組織全体の改善を促進します。LRM
3.3 ポジティブな点の指摘
問題点だけでなく、良好な点や成功事例も報告書に含めることで、組織のモチベーション向上やベストプラクティスの共有につながります。
4. 報告書の活用方法
作成した報告書は、以下のように活用されます。
経営層への報告: 戦略的な意思決定の参考資料として使用されます。
被監査部門へのフィードバック: 具体的な改善策の実施を促します。
外部監査や認証取得時の資料: 組織の内部統制の有効性を示す証拠となります。
監査報告書のテンプレートは下記よりダウンロードできます。
5. まとめ
内部監査報告書は、組織の健全な運営と継続的な改善を支える重要なツールです。適切な構成と客観的な記述を心掛け、組織全体の品質向上に寄与する報告書を作成しましょう。